【転職・就職】介護未経験 体力に自信のない 60歳以上の方 介護の仕事の選び方

就職&転職

介護の職場では、幅広い年齢や経験の方が仕事をしておられます。
未経験で就職された方、60歳以上のベテランさん、他業種で仕事をした後、定年退職後の仕事として介護・福祉分野を選ぶ方も多いように思います。

今回は、介護未経験で体に負担の少ない介護の仕事選びたい方、60歳以上の方におすすめしたい介護の仕事の選び方を紹介します。

体力自信ない方&60歳以上で介護の仕事を選ぶポイント

わたしの職場にも60歳以上の職員さんは多いです。人数の比率でいうと2~3割はおられます。

少し古いデータですが、介護労働安定センターの調査では60歳以上の職員は全体の2割を超えています。調査のデータを見ると今後もその比率は高まることが予想されます。

では、60歳を超えての介護の仕事選び、体に負担の少ない仕事選びをすれば良いのでしょうか?

まず結論:次の3つのポイントでお仕事を選ぶことが大切です!

  • 体への負担の少ない職種を選ぶ
  • これまでの社会経験やコミュニケーション能力が生かされる仕事選ぶ
  • 覚えることが幅広い職種は避ける

ポイントをもう少し詳しく説明させていただきます。

介護の就職・転職は、体への負担の少ない職種を選ぶ

やはり、年齢を重ねると体力は少しずつ低下してきます。
介護の業界は介護ロボットやノーリフトケア(持ち上げない介護)など、介護職にもご利用者にも負担の少ない介護が少しずつ広がっています。
しかし、この取り組みには、職場ごとに差があり、現状、介護の仕事には程度の体力はどうしても必要です。

たとえば、特別養護老人ホーム(特養)は、原則、要介護3以上の方が入居する施設です。要介護3以上というと「自分で自由に歩くことができる方」や「立ち上がりのできる方」は限られます。

特養では、ベッド・車いす間の移動、おむつ交換等のケアは、介護職の日常的な業務となります。

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未経験者で体に負担を掛けない仕事を選びた方、60歳以上で介護職をスタートするのであれば特養での介護職は避けた方が良いです。

自立度の高い方(自分で歩ける、身のまわりことがある程度自分でできる人)を対象するサービスを提供する職場を選ぶことをおすすめします。

 

自立度の高い人、お元気な人を対象にするサービスは体力的な負担が軽くなることに加えて、これまでの社会経験、人生経験で培ったコミュニケーショ能力(関係づくり能力)や趣味が活かせる可能性も高くなります。

わたしの知人は、病気をして、特養での介護職が体力的に辛くなり、ケアハウスという比較的お元気な方が集まる施設へ異動を申し出ました。
そこで、書道や大正琴等、自分の趣味を生かして、入居者のクラブ活動の支援を行っておられます。生き生き仕事をされています。

これまでの社会経験を活かすためには、自立度の高い方が暮らしておられる入居施設やデイサービス(通所介護)などがおすすめです。

調理の得意な方は、訪問介護や自施設で調理をしている(自立支援型の)グループホーム等もおすすめです。

ここで誤解しないでいただきたいのは、自立度の高いご利用者が多い施設やサービスは、体力、身体的な負担が軽くなるというだけで、「楽な仕事」と言っているのではありません。
別な意味の「大変さ」「難しさ」があります。

たとえば、(利用者との)人間関係づくり、入居者間のトラブル、趣味活動の支援、介護予防の取組みなど、特養とは異なる負担が大きくなる傾向があります。

不安に思う方もおられるでしょうが、こういう場面こそ、これまでの社会経験が活かされるというものです。ベテランさんの力も見せ所と言えるでしょう。

どんなサービス種別がおすすめなのか?

職場としておすすめのサービス種別をズバリ言いたいのですが、地域性や運営母体(会社)、事業所の方針によって、サービスの利用者の状況は異なります。

単純には言いにくいのですが、厚生労働省の調査等をみると、要介護度の高いサービス、低いサービスが見えてきます。わたしの職場でも調査内容と同じような状況です。

職場選びの1つの参考情報としてご覧ください。

  • 重度の要介護者が多いサービス
    ①訪問入浴介護 ②特別養護老人ホーム
  • 軽度な方が多いサービス
    ①ケアハウス ②養護老人ホーム ③訪問介護 ④通所介護 ⑤通所リハビリなどです。
    ※国の調査によると老健は特養と比較すると介護3~5の利用者の比率が低いです。

 

一般的におすすめできるのは、

①ケアハウス ②養護老人ホーム ③訪問介護 ④通所介護 ⑤通所リハビリ 等になります。

①、②の注意点
ケアハウス、養護老人ホームは、設数が少ないです。
ケアハウス、養護老人ホームの中には介護保険の「特定施設入居者生活介護」の指定を受けた施設もあり特養と変わらない介護を行う施設もあります。

(参考)
ケアハウス:見守り、食事の提供などを行う施設。(自立型・介護型の施設があります)
養護老人ホーム:経済的理由や(生活)環境を理由に入居する施設。入居には市町村の決定が必要

ここでは、ご利用者に直接かかわる、介護職への体の負担と言う意味に限定して、話を進めていますが、訪問入浴、特養は若い方、体力に問題にない方であれば、それぞれに、魅力のある職場でもあります。

  • 訪問入浴の魅力
    民間企業等も多く参入するサービスで、経験と実力で高収入が見込める事業所が多い。
    常に3名1組で動き、サービス内容が入浴とその周辺業務に限られるので、業務内容がわかりやすい。
  • 特養の魅力
    介護の基本知識や技術を習得でき、チームで仕事ができるため教育・サポート体制が良い。
    夜勤もあり、施設系では一番の高収入と言われている。

この記事では、事業所数の多い高齢者関係、介護保険関係の事業所を取り上げていますが、障害福祉サービス、介護タクシー、福祉用具専門相談員、社会福祉協議会の行う金銭管理などの福祉サービスなどもその対象に含めると、仕事の幅はかなり広がります。

このあたりのお話は別の記事で整理します。

 

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覚えることが多い(幅広い)仕事を避ける

 

サービス種類で転職・就職先を選ぶのではなく、業務内容で選ぶ方法がおすすめです。
業務内容、仕事内容がある程度限定された、職種、お仕事に就くことで、スタート時の負担を軽くすることができます。

介護職がはじめての方、60歳を超えるベテラン職員さんの声としてよく聞くのが・・
「介護の仕事は、覚えることが多すぎて大変!」という声です。話を聞いてみると、確かに言われるとおりです。

  • 利用者の名前を覚えるのが大変
  • 利用者ごとの異なる対応方法を覚えるのが大変
    たとえば、食事場所や移動用具、Aさんは車いす、Bさんはシルバーカー(歩行器)等・・
  • 職員の名前を覚えるのが大変
  • 出勤パターン(早出・日勤・遅出など)ごとの業務の流れを覚えるのが大変

それでは、60歳以上の職員さん等は、どのような業務を現場では担当されているのでしょうか?

「業務内容を限定した仕事」をすれば良いです!

雇い主側もベテラン職員などが貴重な人材(戦力)だということは、わかっていますから、ある程度業務内容を限定した職員さんの採用も行っています。たとえば、

  • 利用者の送迎、給食の配送等
  • 食事の配膳、下膳、シーツ交換、清掃、入浴後の保清などの介護の補助
  • 建物の管理や清掃、庭の手入れ
  • 施設の管理(簡単な修繕など含む)
  • 車いす等の介護機器の清掃や点検
  • 夜間の宿直業務

たくさんのお仕事があります。

施設等では、慢性的な介護職員不足の中、介護も分業化がすすんでいます。
食事や排せつ、入浴、介護記録などの業務は資格や経験のある介護職員が担当し、介護の周辺業務を未経験の方や高年齢のベテランスタッフが担当するイメージです。

わたしの職場では、70歳代の方が配膳や清掃等で、元気に仕事されています。本当に頼りにさせて頂いています。

ただし・・補助的な業務としての色合いが強くなり、正職員としての採用は難しいことが多いです。具体的には、「時間給」で仕事をするパート職員、準社員、準職員としての雇用形態が多いように感じます。

 

わたしの職場には、大きな病気をして前の職場を退職され、未経験で介護の補助的なお仕事で就職された方もおられます。
この職員さんは、体調を取り戻し、今は正職員の介護職員としてデイサービスで仕事をしておられます。

 

まとめ  就職と転職のポイント

今回は、介護未経験で体に負担のない介護の仕事選びたい方、60歳以上の方におすすめしたい介護の仕事の選び方を紹介させていただきました。

大切なポイントは、

  • 体への負担の少ない職種を選ぶ。
  • これまでの社会経験やコミュニケーション能力が生かされる仕事選ぶ
    (ポイント)自立度の高い、お元気な方が入居される施設等を選ぶ
  • 覚えることが幅広い職種は避ける
    (ポイント)業務内容が限定した職種、職場を選ぶ
    例)送迎担当、施設設備担当、清掃担当等、ただし、正職員としての採用は難しい

いろいろとお話してきましたが、はじめて介護の仕事を選ぶ方に、サービスや施設の種類がたくさん出て、難しいと感じられた方も多いと思います。

説明も十分でなくて申し訳ないですが、介護の職場には、たくさんの種類があるので、くわしく説明することが難しいのです。

ただ、仕事選ぶための情報収集なので、福祉人材センターの相談員さんや、担当の相談員(エージェント)をつけてくれる転職・就職サービスも必要に応じて使うのもおすすめです。
(ハローワークも悪くはありませんが、介護・福祉の仕事の知識は十分ではないことが多いのです、介護、福祉専門の窓口がおすすめです)

エージェントさんの一部には、連絡がしつこくて、圧倒されるタイプおられるようです。
また、こちらの話を聞かずに就職や施設見学ばかりを急がせるエージェントさんはダメです。施設側にとっても正直、あまり良い印象とは言えません。

自分の聞きたいこと、疑問にきちんと答えてくれる、頼りになるエージェントさんとの出会いがあれば就職活動もスムーズにすすめることができます。

いろいろとご苦労も多いと思いますが、みなさんが良いお仕事、職場を見つけ、これまでの経験を活かして活躍されるように願っています。

最後まで読んでいただいてありがとうございます。

 

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(記事はここまで)

以下に、文中で参考にさせていただいた、厚労省の行った調査結果の資料を少しだけ掲載しています。興味のある方はご覧ください。

(参考)サービスごとの利用者の要介護度を知りたい方(厚労省調査結果)

下に帯のグラフは、厚生労働省が行った、平成29 年 介護サービス施設・事業所調査の概況の抜粋です。

  • 訪問入浴介護は、ほとんどの方が要介護3以上です。
    わたしの勤める法人の訪問入浴介護の事業所では、もっと要介護5の人が多いです。
    要介護3の人は、ほとんどおられません。地域によって差があるようですね。

 

  • 介護老人福祉施設というのは特養のことです。年々、要介護3以上の人が増加しているのがわかります。
  • 介護老人保健施設というのは、老人保健施設、老健(ろうけん)と呼ばれる、リハビリ等を行う介護保険の施設です。
    特養と比較すると要介護3以上の人が少ないです。
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