「介護助手」でチャンスが拡大! シニアさん(60歳以上)のための介護のお仕事

仕事力向上

介護の仕事には興味があるけど、「体力的に自信がない」「未経験でわからない分野だから不安」と言われる60歳以上のシニアさん、介護の世界で力を発揮するチャンスが増えそうです。

国が介護保険(報酬)の改正に向けて、「介護助手」の検討事業をはじめました。

「介護助手」とは、どんな仕事か

最近、「介護助手」という言葉を耳にするようになりました。
(「介護助手」は、現時点の事業名ですが、親しみやすい名称がつくと思われます。)

特別養護老人ホーム等の介護の施設で、介護職の不足に対応するために、介護の資格や経験がない人でもできる業務を切り分けて、「介護助手」と言われる方に担当してもらうという考え方です。

国の事業では「介護助手」という名称になっていますが、東京都八王子市広島県東広島市では、市独自に「介護サポーター」という名前で同じような取り組みを行っています。

その他にも似たような取り組みは全国にあるようで、私の住む町でも同じような取り組みがあります。

以下は、広島県東広島市のホームページより抜粋

  • 介護サポーターとは?
    福祉・介護人材が慢性的に不足する中、福祉・介護職員が行っている専門業務以外の周辺業務をサポートしていただく方で、60歳以上の方を対象としています。資格はいりません。
  • 雇用形態
    パート雇用
  • 周辺業務の例
    ①食事の配膳・下膳 ・入浴時の着替え準備 ・利用者の移動補助 ・シーツ交換
    ②利用者の衣類の洗濯 ・施設内の清掃 ・施設外の環境整備 ・福祉用具等のメンテナンス
    ③送迎の際の運転手 ・レクリエーションの補助

この町では、対象の年齢を60歳以上としています。高齢者の就労、生きがい対策としても注目される取り組みです。
多くの町では、独自の研修や、働く人と職場のマッチング、情報提供を行っています。

これまで、市区や町で独自に行っていた取り組みを国全体ですすめる動きが出てきたのです。

 

国が行う「介護助手」検討の取組み

国の介護給付費分科会という、介護報酬(介護サービスの基準単価)を決める会議で調査、モデル事業を行うことになったようです。

次期(2024年 令和6年)の、介護保険の基準単価(介護報酬)を改定するための準備です。
この会議が、次の介護保険の基準単価(介護報酬)やこれにかかわる制度を実質的に決めています。(3年に1度の改正)

ここで行われることになった取り組みは次のとおりです。

  • 見守り機器等を活用した夜間見守り
  • 介護ロボットの活用
  • 介護助手の活用
  • 介護事業者などからの提案手法

いずれも、介護職場の働きやすさの改善、負担軽減を目指すものです。

 介護助手の活用にかかわる事業

  • 目 的
    実証施設(モデルとなる施設)における、いわゆる介護助手の業務と役割分担を明確化し、介護助手導入によるケアの質の確保、職員の業務負担軽減の効果を検証する。
  • 期待される効果
    介護職員による利用者へのケア時間の拡充、専門性を生かしたケアへの注力
    介護職員の身体的・精神的負担軽減
    介護職員の労働時間の削減

 

「介護助手の効果」が確認されると、これにかかわる制度が改正され、施設に入る報酬(お金)が多くなる等の促進策が動き出します。

そうなると、介護サービスを行う施設や事業所は、「介護助手」をしてくれる人を、積極的に受け入れるようになります。また、受入れのためのサポート体制も充実してくるでしょう。



なぜ、60歳以上の方に「介護助手」がおすすめなのか

介護助手の担い手は高齢者だけではありません。子育て中のパートのお仕事や、多様な働き方が広がる中、副業の1つとしても良いと思います。

いろいろな方におすすめしたい「介護助手」のお仕事ですが、やはり1番、おすすめしたいのは、60歳を超えるシニアさんです。

シニアさんのお仕事として、「介護助手」をおすすめする理由は主に次の点です。

  • 体への負担が少ない
  • 業務が限定されて、覚えることが少なくて済む
  • 仕事の内容が明確なので、仕事を選びやすい
  • 短時間の仕事で始めて、少しずつ時間を延長できる可能性がある。
  • これまでの経験を活かすことができる(仕事内容もある)。

 

国の会議の資料には次のような業務が、例としてあげられています。
第211回社会保障審議会介護給付費分科会(持ち回り)資料より抜粋

 

  

 

具体的な仕事内容がイメージできますね。
こういう具体例が出てくると、これまで受け入れをしてこなかった施設や事業所も、受入を検討するようになるでしょう。

 

受け入れる施設側からの見た シニア「介護助手」さんの魅力はは沢山あります。

  • 社会経験が豊かな人は、高齢者とのコミュニケーションが上手
  • 長く会社に勤めている方など、社会的な信頼がある
  • そうじや整理整頓等、よく気が付いて細やかである
  • 前職の経験を活かしての趣味活動の支援や周辺清掃、修繕等ができる
  • 朝、夕の食事時の勤務など、特定の時間帯での勤務に対応いただける

わたしの勤務には、朝6時~8時、夕方6時~8時の勤務に対応いただける、70歳代(一人暮らし  近所)のスタッフさんもおられます。本当にありがたいです。



まとめ

次の介護保険の(報酬)改定に向かって、「介護助手」をどうやって施設に定着させていくか、さまざまな議論や取組みが進みます。これは国レベルの大きな後押しになると言えます。

 

これから、介護の職場は、60歳を超えても、働き続けるための大きな選択肢になると思います。

入居者が24時間暮らしておられる施設には、本当に幅広いたくさんの業務があります。
このたくさんの業務が整理されて、介護の知識や経験がなくてもできる業務を、社会経験を持ったシニアのみなさんに担当いただけるとしたら、人材不足に悩む介護職場(特に施設系)も、大歓迎です。

今回の記事では触れていませんが、介護の世界はこれから、ロボットやICT(Information and Communication Technology【情報通信技術】)化が確実に進みます。
介護職の立場としても、体に負担なく、長く仕事のできる時代がやってくることに期待したいです。

介護に興味のあるシニアさん、現時点でも身のまわりには、結構、たくさんの施設があって、意外にたくさんのお仕事があります。まず、このあたりの情報収集をおすすめします。

「介護助手」という名称ではありませんが、多くのシニアさんが施設ですでに仕事をされています。国の介護報酬・制度改正で注目される「介護助手」「介護サポーター」を、ほかの人より少し先にはじめてみるのも良いと思います。

シニアのみなさんが、これまでの経験を活かして介護現場で活躍されることを願っています。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

よろしければクリックください。

ブログランキング・にほんブログ村へ

タイトルとURLをコピーしました