介護関係 転職サイト・転職エージェント 採用担当から見た上手な使い方!

就職&転職

社会福祉法人で管理職をしながら、法人の人事・採用の担当をしています。
また、公共職業開発施設で介護関係の非常勤講師をやらせてもらっている関係で、就職のために介護を学ぶ人とのかかわりも持たせていただいています。

今回は、雇入れ側(会社・法人)の採用担当者からみた転職サイト、転職エージェントの違いや向き不向きを書かせていただきます。

まず、結論から・・
「転職サイト」「転職エージェント」にはそれぞれに「おすすめしたい人」があります。
自分の住んでいるエリアと、それぞれのサービスの特徴を知って、併用することをおすすめします。

いろいろある就職のための応募ルート

最近は、介護関係への就職のルートの幅が広がっています。
就職する方の年齢は幅広く、わたしの勤め先では、今年度に入ってからでも、10代の方から60代の方まで採用をしています。
地方の町にあるためか、応募ルートは、ハローワークが中心なのですが、さまざまな所から就職のお話が入ります。

介護の仕事に応募する方のルート

  1. ハローワークからの応募
  2. 福祉人材センターからの紹介・応募
  3. 転職・就職サイトを見ての応募
  4. 転職エージェントを通じての応募
  5. 派遣職員として、派遣会社から応募
  6. 職員さん、法人の関係者からの紹介で応募
  7. 高校、専門学校、大学からの応募

最近、応募された方の大半は、上記1~7の情報源を組み合わせて、情報収集をして応募されています。

たとえば・・
・Indeed(インディード)で仕事の情報を見ながら、ハローワークにも通う。
・派遣会社の社員さんだけど、転職エージェントに登録して、転職先を探している方、等です。

また、最近、「3.転職・就職サイト」「4.転職エージェント」からの問い合わせや応募少しずつ増えてきています。

まず、転職サイトと転職エージェントの簡単な説明からスタートです。

 

転職(就職)サイト・転職エージェントの違いと魅力

2つの違いがよくわからない方のために、簡単に説明させていただきます。

基本、どちらもインターネット上の情報にアクセスすることでサービス利用を開始できます。(一部電話でも可)

また、これらのサービスは、基本的に無料で利用できます。

転職(就職)サイト 転職エージェント
違う点 自分で仕事を探す 個別に担当者がついて相談にのってくれる
具体例 (民間)インディード、求人ボックス(公的)ハローワークインターネットサービス、福祉のお仕事 マイナビ介護職、きらケア、介護ワーカー、ミラクス介護、かいご畑、介護エイド、リジョブ介護、ジョブメドレー介護等
共通点 基本、無料で利用できる。主にWEBサイトやメールを使いながら仕事を探します。

転職(就職)サイト・転職エージェントの両方のサービスを併用する人、さらにこれらの複数のサービスを登録される人が多いと思います。

1つのサービスより、複数の方が良いと思いますが、たくさんのメールや電話連絡(オファー)が来る可能性がありますので、様子を見ながら少しずつ登録していきましょう。
中には、たくさんのメール&電話連絡に圧倒される人、嫌になる人、大切な連絡を見落としてしまう人もおられます。

では、介護現場担当者の視点から、それぞれの特徴と「向いている人」を整理します。

転職(就職)サイトとは

さまざまな会社や法人の求人が集まっているWEBサイトの情報を元に仕事を自分で探します。
このサイトから情報を得て、自分で希望の職場へ応募します。

いろいろな条件で仕事を探すことができますし、職場や資格取得の情報も豊富にあります。

転職(就職)サイトが向いている人

  • 自分で選びたい仕事内容や条件がある程度、整理できている人
  • 介護の仕事の経験者や希望が明確な人。近くに介護経験者など、相談相手がいる人等
  • 自分のペースで、ゆっくり考えながら転職、就職を検討したい人等

 

転職(就職)サイトの種類

この種類のサービスは、運営主体によって2つの種類にわけることができます。

  • 民間(会社)が運営するサービス
  • 公的組織(ハローワーク、社会福祉協議会等)が運営するサービス

民間(会社)が運営する  転職・就職サイト

たくさんのサービスがありますが、ここでは民間の大手のサービスを2つあげて紹介します。

  1. インディード(Indeed)
    有名なTVコマーシャル等でもよく聞く名前です。名前が知れていると言うことは、利用者数も№1のようで、3,850万人を超える(2021.10 日経新聞記事)とありました。
    現状では、月間利用者数4,200万人を超えるモンスター級サイトです。いろいろな情報がたくさんありますよ。「エニアグラム」というおもしろい情報がありました。18の質問に答えるだけで、自身の性格や適職がわかるものです。

  2. 求人ボックス
    運営会社を調べてみると「価格.com」や「食べログ」を運営するカカクコムです。月間利用者数は500万人を超えるようです。
    求人情報数も多く、インディードと比較しても不足する印象はありません。

その他、沢山のサービスがあります。

これらのサービスは、サイトによって機能は異なりますが、会社や法人への問い合わせが簡単にできる機能や、履歴書作成のサポート、面談の日程調整が利用できるものもあります。

サイトの情報を閲覧するだけでなく、登録したメールアドレスへ、就職希望職やエリアの求人の情報のメールが届く場合もあります。

 

公的な組織(ハローワーク、社会福祉協議会等)が運営するサービス

  1. ハローワークインターネットサービス
    ハローワークの求人を見ることができます。
    さすがの公的サービスなので求人数は多く、リアル窓口(近くのハローワーク)もあるので、WEBも窓口でも相談できるのは魅力です。インターネットサービスで気に入った求人があれば、窓口で相談できます。
    ハローワークを通じて就職する場合は、公的な助成制度の情報が多く利用できるのが大きな利点です。

    (注意点)
    ハローワークの相談員(窓口職員)で、介護や福祉の知識を持つ人は少ないので、はじめての介護職選びには、ご自身での多少の下調べが必要です。
  2. 福祉のお仕事(福祉人材センター)
    全国社会福祉協議会が設置する中央人材センターが運営する福祉・介護の専用のサービスです。
    都道府県には、都道府県社会福祉協議会が運営する福祉人材育成センターがあります。
    窓口には相談担当の職員が配置されています。社会福祉士等、福祉専門職の場合が多く、資格取得の相談にも応じてくれます。

    (注意点)
    ■人材育成センターの窓口は、都道府県に数か所程度です。日常的に利用できる範囲の方は限られます。
    ■掲載されている情報は社会福祉法人のものが中心です。障害福祉、児童福祉関係の情報も豊富にありますが、株式会社等の求人はごく一部です。

 

転職エージェントとは

仕事を探す人が、サイトに登録し、転職をサポートするプロの担当者と一緒に就職先を探します。
この担当者の呼び方は、アドバイザーやコンサルタント、エージェント等、色々あるようです。

この担当者さんが、個別面談を通じて、就職までのサポートをしてくれます。
エージェントによって違いがはありますが、とにかく手厚いサポートが売りです。

  • どんな仕事が自分に向いているのか相談できる
  • 履歴書や書類作成の相談ができる
  • 勤務条件や給与などの相談、調整をお願いできる
  • 就職後もサポートをしてくれるサービスもある。

仕事を探す方にとって、こんなサポートが無料で受けられるのは魅力だと思います。

おおまかに転職エージェントを理解するために「リクルートエージェント」の紹介動画です。

 

なぜ無料なのに、手厚いサポートが受けられる? ・

仕事を探す方は無料で利用できるサービスですが、就職先(会社・法人)は、就職が1人決まれば、年収の3割前後の紹介料(手数料)をエージェント会社に支払うというお金の流れがあります。
手厚いサポートは雇入れる側が負担しているということです。

転職エージェントさんもビジネスです。わけわからず「無料です」とか言われるより、明確なビジネスとして成立するものだと知っている方が良いと思います。
ビジネスだから「いい加減な所へ紹介される?」と不安を感じる人もおられるかもしれませんが、その反対です。

よい待遇(高い給与)で採用が決まれば、求職者もエージェントさんも「ニッコリ」です。
また、最近は、キャリアアップのため、転職を繰り返したり、よいエージェントさんなら、まわりの人に勧めたりという人も当然おられます。

条件のよい仕事を紹介することで、エージェントさんは評価があがり、リピート客や新しい顧客を獲得できる可能性が高まります。

採用担当の私から見ると・・
「お仕事を探している求職者さん」と「エージェントさん」の利害関係は一致していると思います。
よく考えてある仕組みです。
一部の不適切な業者を除いて、安心して利用できるサービスだと思います。


ただし、大小さまざまな就職エージェントがあります。
小さい会社は、1人の担当者が企業と求職者を直接、結んでくれる印象で好印象な部分もありますが、はじめて利用する方は、ある程度、利用者が多く名前を聞いたことのあるようなサービスの方が安心できます。

 

【注意点】

転職エージェントを通じての職員さんの採用は、それなりの費用がかかりますから、受入れをしていない会社や企業もあります。
わたしのまわり(地方)の社会福祉法人では、エージェントを通じての就職を受け入れている所の比率は、3割以下の印象です。

 

都市部を除いて、地方の介護・福祉業界では、エージェントに登録しても、ある程度限られた就職先で職場を探すことになる可能性が高いです。

地方の方は、エージェントに頼った転職(就職)活動をすると、逆に選択肢が狭まる危険もあります。

 

転職エージェントが向いている人

  • たくさんの職場のある都市部に住んでいて、はじめて介護の仕事を選ぶ人
  • 経験者でも介護の職場にあまり知識のない人
  • 転職、就職活動がはじめて、もしくは自信がなく、相談相手もいない人
  • 自分にどんな仕事が向いているか定まっていない人

 

それでは、採用する側は「転職サイト」「転職エージェント」のどちらを好むのでしょうか。

 

採用する側は、転職サイトと転職エージェントのどちらが良いのか

介護サービスを運営する、企業や法人により考え方が違うと思います。
あくまでも、地方にある社会福祉法人の担当者の印象ということで、参考程度にお考え下さい。

 

結論から言うと、どちらのルートも「良い」「悪い」はありません。

 

転職エージェントの印象・・

ただし、転職エージェントにかかる紹介料(手数料)は正直、気になります。

転職エージェントに紹介される求人の場合、就職される方の年収の3割前後の紹介料が必要です。
つまり、年収300万円の介護職さん1名の紹介を受けて120万円の経費が必要です。

会社・法人の経済力にもよりますが、決して軽い負担ではありません。

ネットの記事を見ると「人を大切にする+人にお金を掛ける企業は、紹介料を惜しまない!」等の記載もありますが、3割前後の紹介料は大きいです。
いくら人を大切に思っていても、限界があります。実際には決めれた、予算範囲での取り組みになっています。

わたしの勤める社会福祉法人では、①どうしても急いで職員を必要とする場合、②明確なスキルを持つ人を求める場合、に使うとことが多いです。
職場が、地方の町にあり、地域・人のつながりもあり、下の1~5からの応募も月に数件あります。

  1. ハローワーク
  2. 福祉人材センター
  3. 派遣会社
  4. 職員さん、法人の関係者からの紹介
  5. 高校、専門学校、大学からの応募

転職サイト、転職エージェントからの応募も選択肢の1つという感じなので、決められた予算内で運用しています。

職場には毎日のように、人材紹介会社(転職エージェント系)からの営業電話が入りますが、お断りすることも多いです。困った時、急なニーズのある時にお願いすることにしています。

 

個人の印象として、転職エージェントさんからの紹介で就職される方については、それなりに期待値があがる印象があります。
無資格者の紹介を受けても「きっと、やる気の高い人が来てくれるのだろう!」と期待するような部分がありますね。

ただ、わたしは担当者として、紹介ルートを知っているので、一般の職員さんは、「新しく来られた職員さんがどのルートから応募されたか?」という情報は、オープンにされていません。

現場レベルでは何のかわりもないと思います。安心してご利用されて良いと思います。

 

転職サイトの印象・・

お仕事を探している人の登録は簡単にできますし、就職先への問い合わせも簡単にできます。そのためでしょうか。

意味不明?言葉が足りない?メールが遅れられてくることも少なくありません。
「いたずら」とわかれば、放置するのですが、

「勤務地はどこですか」
「仕事はどんなものですか」

こんな感じのメールが入ります。
こちらから、ていねいに回答したつもりですが、それ以降のメールは戻ってこないことも多いです。

 

利用サービスによって異なりますが多くの転職サイトでは、気軽に就職(候補)先と連絡が取れる機能があります。ただし・・

※やり取りをする時は、ていねいで、わかりやすい表現で連絡をするように心掛けるようにしましょう。

まとめ

転職サイト・転職エージェントの上手な使い方を整理させていただきました。

再度、整理すると・・

■転職(就職)サイト
自分で職場を選ぶことのが基本になります。
公的なものでは、窓口で相談できるものもありますが、エージェントさんほどのサポートはありません。自分のペースで就職を探したい人に向いています。

■転職エージェント
手厚いサポートが魅力です。はじめての介護職選びに心強いサービスです。
都市部で、バリバリ稼ぎたい!とかキャリアアップを図りたい!等の明確な目的を持って利用すれば、この上ない結果を出すことができます。

しかし、エージェントは、地方の方(特に小さな町)は、紹介&就職先が限られる可能性があります。

結論として・・

複数を組み合わせて使うことをおすすめします。

また、介護・福祉業界がはじめての方は、少し下調べをして就職活動に入られることをおすすめします。よろしければ、下の記事を参考にしてください。

 

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55kaigoと言います。介護・福祉現場で仕事をして30年以上になります。 現在、社会福祉法人が運営する事業所の管理者等をしています。今日も楽しく仕事させてもらっています。 ■こんな方に読んでいただきたい記事です。 介護や福祉を、お仕...

 

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
介護・福祉の仕事を希望される方に良い職場が見つかることを願っています。

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