NEWS 参議院選挙「介護」だけがダメでした。介護・福祉のお仲間のみなさんどう思います?

仕事力向上

みなさんは、介護・福祉の代表として、今回の選挙に立候補された方がおられることをご存じですか?今回は、介護・福祉業界と政治のお話です。
多くの人に読んでいただきたいと思い、やわらかめの内容にしています。特定の人を応援する意図もないので、政治家、政党のお名前などあげていません。
介護・福祉関係者の待遇改善、社会的地位の向上に興味のある方、介護や福祉の制度を良くしたいと思っている方に読んでいただきたい内容です。よろしくお願いします。

介護・福祉職が、もっと社会で認められるための方法

介護・福祉職の給与、待遇がよくならない・・社会的な地位が高まらない・・
こんなグチを聞くことがありますよね。

いろいろな感じ方があると思いますが、これだけ社会から必要にされていて、人の暮らしや生活に大きな影響を与える仕事ですから・・もっともっと社会に認められて良い仕事だと思います。

わたし達の仕事が、もっと社会に認められるにはどうしたら、よいのでしょうか?

  • ご利者に本当の意味に喜ばれる、質の高い実践(介護や福祉援助)を重ねること
  • 専門職として、学びや研究を重ねること

どちらも絶対に不可欠だと思いますが、こういう現場の努力の積み重ねだけで、世の中の人は介護や福祉を認めてくれるのでしょうか?

「答えはNO」だと思います。

あと必要なのは・・

  1. 職能団体としての組織や、同職種間の「むすびつき」を強めること
  2. 制度や政策をつくる発言力、政治力を高めること
    (ご利用者、ご家族の声を代弁することも含みます)

だと思っています。

たとえば、介護保険や障害福祉サービスの報酬単価や制度は、国の審議会(分科会)などで議論・決定されています。当然、ここでは政治力は大きな力になります。
医師会、歯科医師会、薬剤師会、看護協会など、組織力・政治力を生かして制度や政策の提言、立案を積極的に行っています。

政治力だけではありません。しっかりとした職能団体では、自らの職種の専門性を高めるための学会や研究組織、シンクタンクもしっかりと機能しています。

 

たとえば、こんな制度、政策をどう思われますか?

  • 在宅介護者支援のためのサービス(支援策)を創設する
  • 介護の負担軽減、効率化のために介護ロボットの配置を事業所へ義務付ける。
  • ケアマネジャーの資格を国家資格にする。
  • デイサービスの帰りに買物や通院ができるようなルールにする。
  • 介護事業所の管理者は介護福祉士とする。

あくまでもお話の中の例ですが、こんなことを実現するのには「政治の力」とこれを支える「職能団体」「専門性」が必要ですよね。

 

令和4年7月の参議院選挙 「介護」だけがダメでした・・

わたしは社会福祉法人に勤めている関係で、全国の特別養護老人ホームやデイサービスセンターなどが作る全国老人福祉施設協議会という組織に入っています。
(個人単位ではなく施設単位加入の組織です。)

ここでは早くから選挙の話は出ていましたし、現職の議員さんを当選させるための運動が行われていることは、よく知っていました。

現職の議員さんは、介護職員の処遇改善や感染対策の慰労金など、それなりに仕事をしていただいたと思っていましたが・・今回、落選されました。

下が、医療関係団体が擁立した比例代表の候補者の結果です。

政治っぽい話が嫌な人もおられると思い、立候補者名はあえて、イニシヤルにしています。

【当 選】

213,369票  日本医師連盟        Jさん
175,871票  日本歯科医師連盟      Yさん
174,335票  日本看護連盟        Tさん
127,188票  日本薬剤師連盟       Kさん

※「連盟」というのは医師会、歯科医師会、看護協会、薬剤師会の政治団体の名称です。

【落 選】
/93,380票  全国老人福祉施設協議会他  Sさん

全国老人福祉施設協議会(全老施協)だけでなく、下の組織も応援していたと報道がありました。
ただ、残念なことに、全老施協以外の団体から選挙に関する情報提供、協力依頼は、ほぼ、現場にありませんでした。介護・福祉業界全体が結束した状態とはいえなかったようですね。

◯ 全国老人保健施設協会
◯ 全国老人福祉施設協議会(全老施協)
◯ 日本認知症グループホーム協会
◯ 日本介護支援専門員協会
◯ 日本福祉用具供給協会
◯ 全国介護事業者連盟
◯ 日本在宅介護協会
◯ 障がい者福祉研究所

参考:介護のニュースサイトより

介護や福祉の人は、選挙や政治が嫌い?

全国老人福祉施設協議会(特養やデイサービス)、全国老人保健施設協議会(老健)は前回の参議院選挙でも候補者をそれぞれに擁立しましたがダメでした。

色々と原因があるとは思いますが・・

  • 介護、福祉関係の人は選挙や政治があまり好きでない?
  • 介護、福祉関係者の資格や組織は、バラバラな状態。すべての事業者を網羅する横断的な組織が存在しない。
    ※介護福祉士、社会福祉士、精神保健福祉士、介護支援専門員等の職能団体の加入率は低迷
  • 介護関係の組織について経営者、管理者が中心で、現場で仕事をしている人が期待するような組織になっていない。

正直、わたしも、何となく?政治の話をする人はあやしい感じがしていましたし・・
今でも、自分たちの専門性・実践力を高める努力をせずに、誇らしげに政治の話ばかりする関係者を見ると、嫌気がさします。(すいません・・)

介護や福祉の仕事の必要性、大切さを、きちんと伝えて、待遇をアップさせたいのであれば、
根拠になるデータをしっかり集めて、根拠を踏まえて、国レベルで議論していただくしかありません。

やはりある程度の発言力、政治の力が必要だと思います。

まとめ

介護・福祉職がもっと認められるためにどうしたら良いか・・

  • ご利用者に本当の意味で喜んでいただける質の高い実践(介護や福祉援助)を重ねること
  • 専門職として学びや研究を重ねること
  • 職能団体、組織として力(専門性)をつけること
  • 政治の力も上手に使うこと

みなさん、どう思われますか。

それと、大切なのは、介護や福祉にかかわる人が政治に関心を持って、きちんと介護や福祉にかかわる制度や政策を実現する人を見定めることが大切です。

どんな選挙でも「福祉」や「介護」「弱者への配慮」に触れない候補者はいません。
ただ、具体的で現実的な施策を示す人は、本当に限られます。

日々、介護や障害、疾病、貧困、孤立などにかかわる私たちだからこそ、わかることがあるように思います。
ご利用者とご家族、地域のためにしっかりと仕事をして、介護、福祉にかかわる仕事の大切さが、もっともっと社会的な評価を受けることができるよう願っています。

 

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

 

タイトルとURLをコピーしました