間違っている人おられます??「サービス提供責任者」は資格じゃないですよ・・

仕事力向上

仕事がら求人サイトや介護エージェントさんのホームページなどを見ることも多いのですが・・
そこで、いつも違和感を感じるのが、「サービス提供責任者」の並べ方?なんです。

違和感を整理しながら、サービス提供責任者の仕事内容や求められる能力などを整理させていただきます。
現役のサービス提供責任者さんも、これから目指す方、気になる方もぜひ、お読みください。

「サービス提供責任者」こんな時に感じる違和感?

たとえば、お仕事サイトに登録する際に、よくある質問の例です。

質問1 あなたはどの資格をお持ちですか? すべてにチェックしてください。

  1. 介護福祉士
  2. 社会福祉士
  3. 介護支援専門員
  4. 介護福祉士実務者研修
  5. 介護職員初任者研修
  6. サービス提供責任者

    以下省略

これに違和感があるのです・・

何を持って資格というのか?細かいことを言っては、きりがありませんが、1つだけ種類が違うものが入っています。サービス提供責任者は資格ではありません。
訪問介護事業所で、常勤の訪問介護員(ホームヘルパー)さんから選ばれる「役割・職種」のことです。

上に上げた資格などは、介護・福祉の業界ではよく知られた、人気の資格、研修ですから、上から順番に見ていきまししょう。

 

介護福祉士・社会福祉士
「介護福祉士」は介護の(唯一の)国家資格、「社会福祉士」は相談援助の国家資格です。
今回の記事では触れていませんが、「精神保健福祉士」という精神分野の相談援助の国家資格もあります。

上記のうち、間違いなく誰もが認める資格と言えば、「1.介護福祉士」「2.社会福祉士」です。
この2つは確実に「資格」、法律(社会福祉士及び介護福祉士法)に位置付けられた「国家資格」です。

介護支援専門員
「3.介護支援専門員」は、介護保険でサービスを受けるために必要な介護サービス計画書(ケアプラン)を立案、相談、調整の専門職です。ケアマネジャーとも呼ばれます。

介護支援専門員には、都道府県知事から「介護支援専門員証」という写真入りの証が発行されます。(有効期間5年)
この点では、公的資格と言えますが、介護支援専門員になるための試験を、正式には、「介護支援専門員実務研修受講試験」と言います。
「ケアマネの試験を受ける等」と言いますが、ただしくは、「介護支援専門員実務研修」を受けるための試験という位置づけです。

つまり、試験に合格しても実務研修を修了しないと、介護支援専門員ではありません。

 

余談ですが・・
「ケアマネージャー」という表記は間違いです。
「ケアマネジャー」という表記が正しいです。
発音する時は、多くの方が「マネージャー」と伸ばすのですが、表記上は間違いです。これもよく見る間違いですね!

 

介護福祉士実務研修・介護職員初任者研修(修了者)

この2つは、研修を受けた人(修了者)に修了証による(研修修了)資格です。
介護職員初任者研修は130時間、実務者研修は450時間の研修です。
初任者研修等資格の記事はこちら

「4.介護福祉士実務者研修」「5.介護職員初任者研修」は研修を修了することで修了証が交付されます。修了証の多くは、都道府県知事が指定した研修実施団体の名称で修了証が発行されます。

修了者の名簿は都道府県等が管理をしていますし、介護保険法の位置づけも明確ですから、そういう意味では資格ですね。

正直、わたし昔は、「資格」というと何となく違和感があったのですが、最近では、修了者も多いですし、一般には資格という言われ方で定着していると思います。


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サービス提供責任者とは何か

いよいよ本題です。サービス提供責任者は、常勤(週40時間働く)のホームヘルパーさんのうちから決めることになっています。

サービス提供責任者とは、訪問介護計画を立案したり、ケアマネジャーとの連絡調整を担当する常勤の訪問介護員(ホームヘルパー)さんのことです。

サービス提供責任者のまとめ

どこにいるの 訪問介護事業所
定期巡回・随時対応型訪問介護看護
何人いるの (基本)利用者40名に対して1名
誰でもなれるの 次の資格を持つ人がサービス提供責任者として仕事に就けます。
①介護福祉士 ②介護福祉士実務者研修 ③ヘルパー1級(旧制度)等
主な仕事は ケアマネジャーの立案する、居宅サービス計画にそった、
「訪問介護計画書」を立案し、利用者、家族に説明し同意を得る。
基準での表現 指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準
指定訪問介護事業者は、指定訪問介護事業所ごとに、常勤の訪問介護員等のうち、利用者の数が40又はその端数を増すごとに一人以上の者をサービス提供責任者としなければならない。

もう少し仕事の内容をくわしく説明すると次のような内容になります。

サービス提供責任者の業務

  • 利用申込に係る調整
  • 利用者の状態の変化やサービスに関する意向の定期的把握
  • サービス担当者会議の出席等による居宅介護支援事業者等との連携
  • 訪問介護員等に対する具体的な援助目標及び援助内容の指示、利用者の状況についての情報伝達
  • 訪問介護員等の業務実施状況の把握
  • 訪問介護員等の能力や希望を踏まえた業務管理
  • 訪問介護員等に対する研修・技術指導

この内容を見ると、サービス提供責任者は、訪問介護事業所の中心になる職種だということがわかります。事業所のリーダー、管理的な立場の職種です。

現場のホームヘルパーと兼務しておられるのが普通ですが、大規模な訪問介護事業所でサービス提供責任者に特化した業務をしている方もおられます。

サービス提供責任者の質で訪問介護事業所の質が決まると言えるくらいの重要なポジション(職種)です。

 

指定訪問介護事業者は、指定訪問介護事業所ごとに、常勤の訪問介護員等のうち、利用者の数が40又はその端数を増すごとに1人以上の者をサービス提供責任者としなければならない。

と基準ありますから、利用者数が40名を超えると1事業所に2名以上必要になります。
規模によっては、事業所内のサービス提供責任者どうしの連携も必要なります。

 

サービス提供責任者に求められる力(目標)

サービス提供責任者は、訪問介護の中核メンバーさんですから、さまざまな力が必要とされます。
色々な整理の方法ができると思いますが、今回は、事業所管理者やケアマネジャーの視点からということで整理しました。
いろいろ書かせてもらっていますが、「こんなサ責さんならいいなぁ・・」という感じで、希望を含めて整理させていただきました。

 

サービス提供責任者に求められる力

  1. 介護保険、訪問介護の制度を理解している
    訪問介護のサービスの基準(ルール)は、こまかくて複雑です。介護保険の制度の流れと、訪問介護の基準の理解が求められます。
  2. 訪問介護(実践)力と質の高い訪問介護計画作成ができる
    訪問介護の内容を理解しており、訪問介護計画を立案する能力が求められます。
  3. 事業所内の連絡調整やヘルパーさんへ指導ができる
    事業所内のホームヘルパーの指導や連絡調整の能力が求められます。
  4. コミュニケーション能力がすぐれている
    利用者、家族、ケアマネジャーや多職種との関係づくりコミュニケーション能力が求められます。

大変な仕事だと思われるかもしれませんが、上記の1~4の能力は、介護保険の事業所の責任者、リーダーさんには共通して必要とされる力とも言えるでしょう。
つまり、デイサービス、訪問看護、福祉用具貸与のリーダーさんにも、求められる力です。

いろいろなご経験の方がおられると思いますが、普通は、1度に何とかなるものでもありませんので、少しずつ力を高めていくつもりで、現場で一歩一歩、ていねいに積み上げていくつもりでボチボチがんばっていきましょう。

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サービス提供責任者になった方 何からはじめるか・・

「サービス提供責任者」をやることになった人へ、まず、やりたいことを提案させてください。

  1. 2つの計画書の読み合わせ
    現在(これまで)の「訪問介護計画書」と「居宅サービス計画書」を読み合わせてみましょう。この2つの計画書にサービスの内容や根拠が書かれているはずです。

    「訪問介護計画書」では、サービス内容をこまかく確認!
    「居宅サービス計画書」では、訪問介護以外の利用サービスやケアマネジャーが重要と思われる課題を確認します。
  2. サービス提供内容(現場)の確認
    他の職場や職域からの配属であれば、ご利用者へのあいさつを兼ねて、ご利用者のお宅を訪問します。ご自宅を訪問して実際に行われているサービス内容を確認しましょう。
    最初に2種類の計画書の読み合わせができれば、次は、現場とのすり合わせですね。
  3. 介護保険制度の理解
    介護保険の制度があまり得意でない方は、地元の市区役所の介護保険担当係へ行って、住民用のパンフレット(冊子)をもらって、介護保険の制度の流れなど学ぶと良いです。

    パンフレットの中には、サービス事業所の名簿なども添付されており、連絡や事業所名の確認等にも役立ちます。

まとめ

今回は、サービス提供責任者の位置づけや役割等を書かせていただきました。
サービス提供責任者は「資格」ではありませんが、介護福祉士もしくは実務者研修修了者でないとこの仕事に就くことができない、大きなキャリア、経歴だと思います。

「サービス提供責任者」は、まちがいなく、訪問介護事業所の訪問介護員(ヘルパー)の中心になる職員さんです。

訪問介護計画にかかわる業務だけでなく、「緊急時訪問介護加算」のためのケアマネジャーとの連携
や、「初回加算」を算定する際の利用者宅へ同行など、加算に関係する大切なお仕事もあります。
制度の理解も必要とされるわけですね。
加算の算定はケアマネジャーとの連絡調整が必要ですから、

サービス提供責任者は、事業所の中心であると同時にケアマネジャーを中心としたケアチームとの連携の柱でもあります。

大変なお仕事と思いますが、それだけにやりがいも大きいですし、サービス提供責任者を務められた経歴は、介護職として大きなキャリアになることでしょう。
サービス提供責任者の業務内容を、わかっている人であれば、訪問介護事業所以外への配属でも絶対に評価してくれるはずです。

みなさんにも、よいチャンスが巡ればぜひ、サービス提供責任者として力を発揮してみてください。

介護のお仕事に就く、就こうとするみなさんの力が大いに発揮されることを願っています!
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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