あなたの「最良の提案」は、どうして利用者や家族に拒まれるのか?理由があります・・

仕事力向上

介護、福祉の仕事(ケアマネジャー等の相談含む)を30年以上長くさせてもらっています。
最近、ようやく気が付いたというか・・整理できたことがあります。大発見なんですよ。

今回はテーマは「なぜ、ご利用者やご家族は、わたしたちの提案を受け入れてくれないのか?」という、この仕事をしている人が、一度は経験したお悩みにかかわるテーマです。

こんな場面 経験はありませんか? 受入れてもらえない・・

私たち介護・福祉職(ケアマネジャー等含む)は、ご利用者やご家族から、さまざまな相談をお受けすることがあります。

プロの介護・福祉職、ケアマネジャーさんであれば、きちんとアセスメント(課題分析)をして、担当者で話し合いをして、一生懸命考えて、最良と思われるご提案をするのですが・・

 

こうすれば、今の困りごとは軽くなりますよ
こうすれば、楽に介護ができますよ
デイサービスで入浴をされることをおすすめします
訪問看護で健康観察と服薬管理をお願いしてみませんか

今は、まだいいです・・
少し、考えてみます・・

また、次の機会に考えさせてくださいね。

 

こんな感じの反応がもどってくることがあります。

仕事をしてて、介護・福祉職として、悩むこと・・困ってしまうこと・・
ご利用者やご家族に(こちらからの)提案や、かかわりを受け入れてもらえないことだと思います。

私も相談やケアマネジャーの仕事をしていて、

サービスの導入を受け入れてもらえない
面談そのものを拒まれる
家に来るなと拒まれる等   の経験は少なくありません。

正直、これつらいです・・

ある程度、理由がわかれば良いのですが、理由がわからず、何となく?受け入れてもらえないというのは、なかなかつらいです。

受け入れてくれない相手が悪い?? しんどくても当然だ?

何度、提案しても、受け入れてもらえない。拒まれる等の状態が続くと、かかわる介護・福祉職側の感情が少し変わってくることがあります。

■いい具合に行かないのは当たり前だ・・
■わかってくれないのだから、仕方ない・・
■「しんどい」と言われてても、仕方ない・・

と、相手(ご利用者やご家族)を良く思わない気持ちが、湧いてくるように思います。

「あのご家族が理解してくれないからダメなんですよ・・」
「かかわっても無理、無駄・・なんです・・」

こうなると余計に状況を改善するのは難しくなります。

 

そんな、マイナスの感情を持つのは介護・福祉職として、どうなの?

と思うかもしれませんが、事例検討(研究)やケース検討、スーパービジョンの場で、よく検討にあがるケースです。
「対応困難事例」「かかわりの難しい事例」は、サービスや提案を拒まれる例がとても多いと思います。

私たちって「受け入れてくれないご家族、ご利用者」を良く思わない、マイナス感情をもってしまうのは自然のことのようです。私自身もそういう感じの感情は正直あります。

 

受け入れてもらえない、拒まれる理由はここにある

なぜ、受け入れてもらえないのか・・拒まれるのか・・・

その理由をずばり・・

提案することの量、タイミングが、ご家族やご利用者にあっていないのです。

私たちは、経験を積んで知識や技術を持つようになると、
利用者の困りごとに対して、「こうすれば良い」という問題解決方法に比較的早く、たどりつくことができます。

■新しいサービスや制度の利用
■介護方法の変更、福祉用具の導入
■家族や地域の人の関係調整
■多職種との連携による問題解決等

このように私たちは、たくさんの解決方法を、すぐに思い浮かべることができます。

また、介護・福祉職は、「早く楽にしてあげたい」「早く良い方向に支援したい」と思えば思うほどたくさんの解決方法を利用者のペースに合わせずに出してしまいます。これが良くないのです。

 

ご利用者、ご家族に拒まれる場合の多くは、
問題解決方法の提示が早すぎる、多すぎるために起こるのだと思います。

 

人には、それぞれ、物事を理解したり、納得するペースがあります。これに合わせないと、提案は受け入れてもらえません。
理由は、はっきりとしないけど、なぜか?ご利用者、ご家族に拒まれるというのは、こんな所に理由があるように思います。

ご利用者、ご家族も、理由はわからないけど、何となく受入れに抵抗があるのです。
理解や判断のタイミングについていけてないのです。だから・・

「(何となく)今は、いいです・・」
「次に考えます」の答えになってしまうのです。

 

食事介助だって、歩行の付添いにしても、相手のペースに合わせない「かかわり」はダメですよね。
これと同じように、相手のペースに合わせて、少しずつ提案する、ゆっくりと提案することが大切です。


まとめ

相手にあわせたコミュケーションスキルとをペーシング(pacing)とも言うようです。
相手のコミュニケーションの速度や内容にあわせて、関係づくりを行うコミュニケーションスキルですね。

みなさんも
「(提案を)拒まれたこと」
「(提案を)受け入れてもらえなったこと」を思い出してみてください。

多くの場合、問題解決方法の提示が早すぎる、多すぎるのが原因です。

わたしたち一生懸命になればなるほど、早く今の状況を何とかしてあげたいと思いますから・・
余計にこんな感じなるのだと思います。

ゆっくりと、相手の理解と判断のペースにあわせて、適量の提案をしていくことができればと思います。

 

つまづくことがあったら・・

あれ?私って、解決方法の提示が早すぎた?多すぎた?のではないかな?と振り返ることができればと思います。

長年、この仕事をしていて、ようやく大切なことに気が付けたように思います。
介護・福祉分野で頑張るみなさんの少しでもお役に立てればうれしいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

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