すっきりわかる!プロだから押さえたい・・介護・福祉職が目指す「自立」の意味

仕事力向上

今回の記事は、介護や福祉職が目指す「自立」という言葉を学んでいただくために書かせていただきました。
ケアプラン等の計画書を作る時、日々の介護、福祉のかかわりに役立ちます。できるだけ短く文字数を減らしてコンパクトに書きました。

介護・福祉の仕事、未経験や経験の少ない方や、新人さんを教育するリーダーの方の指導、研修用の資料としてもご活用ください。

そんなに時間はかかりません。最後まで読んでいtだくことで、介護、福祉職として一皮むけますよ。。きっと。。

 

「人格的自立」?はじめて聞きますけど・・何ですか?

忘れられない、わたしの好きなフレーズ・・

「障害者の選択権と“自己決定権”が最大限に尊重されていなければならないのであり、そうであるかぎり、たとえ全面的な介助を受けていても人格的には自立しているのだ、という考え方である。」(上田 敏 氏[1983:27])

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どこで聞いたのか、だれに教えもらったのか、何を読んだのかも覚えていませんが・・
内容だけは、ずっーと覚えています。わかりやすく、言い換えをします。

誰でも、自分で選んで、自分で決めることは、最大限、大切にされなくてはいけない。
このことが大切にされているのであれば、全面的な介護を受けるような心身の状況であったとしても、人格的には自立している。

自立と言うのは、「歩くことができる」「食事ができる」といった、身体的な自立を言っているだけではないのですね。

 

これ、逆から読んでいくと、次のような意味になりますかね

  • 自分のことが自分でできる暮らしをしていても、
    「自分で選んで」「自分で決めること」ができない状況であれば、
    人格的には自立しているとは言えない。

なかなか、深い意味に聞こえます。一人で暮らしをしているのだけど、専門職や家族の支援が不可欠な方とかおられますよね。
外見的には、身体的には自立をしているのだけど・・
本人にとって大切なことなのに、全部まわりの人が決めている方がこれになると思います。

「自立」って、よく使う、聞く言葉だけど、奥が深そうです。

 

「自立」と「自律」

介護職員初任者研修のテキスト等にも書かれていますが、わたし達の目指す「自立」というのは、2つの意味が含まれると言われます。

  • 自 立
    自分でできること
  • 自 律
    自分で自分の行ないを規制すること。外部からの力にしばられないで、自分の立てた規範に従って行動すること。コトバンク※「自分らしく」「自分でコントロール」の意味ですかね。

話が少し難しくなってきましたが、「自律」には、自分で選んで、自分で決めるという、人格的自立に通じる意味を持つ言葉だと感じます。

 

幅広いぞ 「自立」の種類

介護・福祉職の目指すもの・・みなさんご存知、「自立」ですよね。
介護・福祉分野には、自立という言葉だけらです。

自立支援計画、自立支援法、日常生活自立支援事業、自立支援ホーム、自立生活支援センター等、計画書から法律まで「自立」の名前がついていますね。

「自立」というのは、奥の深い言葉であるとともに、幅の広い言葉でもあります。

 

いろいろな「自立」の種類

  1. 身体的自立
    食事の自立、排せつの自立等、身体への介護を受けなくても、暮らしていける状態
  2. 精神的自立
    暮らしている環境や関係の中でも、精神的なサポートなしでも暮らしていける状態
  3. 経済的自立
    日々の暮らしが経済的(金銭的)なサポートなし営める状態
  4. 社会的自立
    社会の中での「役割」「つながり」を持って暮らしている状態。

そして、最初にあげた、「人格的な自立」という、基礎になる考え方もあります。

私たち、介護や福祉の計画書、ケアプランは、自立を目指すものですが、「自立」には幅広い意味があります。

「歩けるようになる」「食べれるようになる」「入浴ができるようになる」という、身体的な自立、動作の自立だけみては、「自立支援」にはならないということですね。

 

(例)
左のお兄さんは、盲導犬のガイドで、自分の希望する場所へ(自律)、自由に移動できます。(自立)
今から、友人と一緒に食事に行く予定です。ポケットには、バイトで貯めたお小遣いが入っています。帰りの買物も楽しみです。
「自立」って、色んな人・モノとつながって、その人らしい普通の暮らしができる状態です。
(注)働くだけが経済的な自立ではないです。生活保護や支援のお金を使った自立もあります。

この例でよく考えてみると、「自立」を実現するためには、

  • まわりの物理的な環境(町の構造、交通等)
  • まわりの人の目(理解とか協力)   の存在は大きいですね。

 

まとめ  日々の介護のお仕事で一番大切なこと

「自立」という言葉の、奥の深さ、幅広さをお話してきましたが、日々の介護、福祉のお仕事で押さえておくべきポイント

「人格的な自立」を一番、簡単に解説すると、「自分で選んで自分で決める」ことです。

確かに私たちの暮らしと言うのは、「自分で選んで自分で決める」ことだけらけです。
人生に数回しかない、選択&決断もあれば、毎日の暮らしにも「選んで決める」が存在します。

 

人生で数回しかない・・選んで決める場面(例)

■このまま自宅で暮らすべきか・・施設へ入所した方が良いのか?
■治療をした方がよいのか、様子を見た方がよいのか?

 

ただし、毎日の暮らしの中にも「選んで決める」が存在します。

■おなかがすいたけど・・ご飯にしようか?パンにしようか。
■今日はお出かけ。いつもと違う服にしたい。黒にしようか白にしようか。
■喉が渇いたから・・冷たい飲みものにしようか?熱い飲み物にしようか?

 

暮らしの中の「(自分で)選んで決める」は、私たち、介護・福祉職がその質を担っている部分です。

「人生に数回の選んで決める」場面も大切ですが、むしろ、暮らしの中の日々の「選んで決める」の方が、その人らしい暮らしを成り立たせるためには大切だとも言えます。

 

他者からの支援の必要な、高齢者や障害を持つ人の、人格的な自立「選んで決める」を実現しているのは、介護・福祉職だと言っても言い過ぎではありません。

 

私たち、介護・福祉職は、
ご利用者の日々の暮らしの中で、1つでも多くの「選んで決める」をしていただける、かかわりをすることが、とても大切です。

 

小さなことでも、とにかく「選んで決める」が大切です。

  • 赤い服を着るのか、青い服を着るのか
  • 熱い飲み物なのか、冷たい飲み物なのか
  • 今するのか、後するのか

施設などで生活していると、現実として、ある程度の制約はあります。
ただ、とにかく、小さなことでも、ご本人に「選んでもらって、決めていただく」ようにしたいですね。

 

最後の最後に大切なこと

「自分で選んで、自分で決める」力は、使わなければ、弱くなります。

歩かなければ、筋力やバランス等の下肢機能は低下するのと同じです。
逆に、しっかりと活用すれば、強くなっていきます。

わたしたち介護、福祉職は、ご利用者の持つ、「選んで決める」力を左右する存在です。

 

やっぱり、介護、福祉職って、すごい仕事なんですよ。。今日も笑顔でがんばりたいですね。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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